あなたの家計簿は大丈夫?固定費の見直しポイントを解説
2019.11.15
皆さんは家計簿をつけていますか?家計簿は、家計を知るうえではかかせない存在です。ただなんとなく家計簿をつけている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
家計簿はつけるだけでなく、定期的な見直しをすることがお金をためる家計にするには大切なことです。今回は家計簿を見直すポイントを詳しく解説していきます。
家計簿「固定費」の見直し
家計簿を見直すといってもどこから見直せばいいのでしょうか。注目すべきは、「固定費」の項目です。「固定費」には、住居費や保険費、通信費、光熱費、子供の教育費に関わる費用や、会員費などがあげられます。その中でも着手すべき項目は「住居費」「保険費」「通信費」「会員費」です。固定費は毎月必ず支払いがあるものなので、この部分の支出を大幅に減らすことができれば、毎月かなりの節約に繋がる可能性があります。
ではまず「住居費」からみていきましょう。
住居費
持ち家をお持ちの方は住宅ローンの支払いを、賃貸物件にお住まいの方は家賃を支払っている方が多いのではないかと思います。まず、住宅ローンを組んでいる方は、その借り換えや繰り上げ返済を行うことで毎月の支払額を減らすことができる可能性があります。
ただし、住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済には金融機関に支払う手数料が必要なので、その金額も考慮した上で今の支払よりも軽くなるのかを検討する必要があります。
持ち家の見直し方法
【現状】
・金利3.0%
・3500万円借り入れ
・35年返済
・毎月11万円の支払い
16年支払期間が残っていた時点で金利が低い住宅ローンの借り換えをしました。
【借り換え後】
・金利1.3%
・諸経費70万円
・毎月10万円の支払い
住宅ローンの借り換えをした結果、前の住宅ローン支払いよりも約200万円をうかせることができました。
このように、借り換えや繰り上げ返済を行うと、大きなメリットがある可能性があります。
金融機関によって商品や金利が違うので、いくつかの金融機関で検討してみることをおすすめします。
賃貸の見直し方法
家賃の目安は一般に月収の1/3を目安にすればいいといわれています。月収25万円だとすると約8万円になります。この金額を多いと思う場合はこれより少なめの金額を目安としてもかまいません。
この金額よりも高い家賃を支払っている場合は引越しを検討してもいいかもしれません。もちろん引っ越しにはお金がかかるので、その費用を検討する必要がありますが、長い目で見れば、毎月の家賃が1万円下がるだけでも1年間で12万円節約することができます。その物件に住み続けることを考えれば、引っ越し代の元を取れるかもしれません。お子さんがいらっしゃるご家庭では、学区の範囲内などの考慮も必要です。十分に検討してみましょう。
保険費
生命保険に掛けるお金はかけすぎている場合も多く、見直すことに大変意味がある項目です。今支払っている保険料が高いなと感じている方はぜひ見直しをしてみましょう。
保険商品は時代に合わせリニューアルされる
保険商品に新しいものがでていて、今より掛金を少なく、保障を充実できるかもしれません。相談事例として、医療保険を3年ぶりに見直したことで、毎月約3千円うかせることができました。また、生命保険も見直し、保険の保障額を下げたことで、毎月5千円うかせることができました。そのため、医療保険とあわせて毎月8千円うかせることができました。
更新型は損
特に、生命保険は、10年更新型などの保険に加入している場合は、年々保険料が高くなってしまうため、今支払っている保険料が高いなと感じている場合は、保障額が年齢を重ねるごとに少なくなっていく収入保障保険がおすすめです。年々保障額が少なることに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分が年をかさねるごとに保障を遺しておきたい家族も年を重ねていきます。子供に保障を遺しておきたい場合、子供が学校を卒業するまではそれなりの保障額が必要ですが、学校卒業後に子供が独り立ちをすれば、家族に遺す必要な金額も減ってきます。収入保障保険はその点を踏まえたうえで、そのような設計になっている保険です。保険料はその分安くすみます。そう言った保険を検討してみるのも保険料を下げたい場合にはとても有効です
損害保険も見直す
自動車保険などの損害保険についても見直しを行ってみましょう。
運転者の適用年齢や保険の内容を見直すことで保険料をおさえることができるかもしれません。
通信費
通信費とは、携帯電話代やインターネット回線に支払っているお金のことです。
この項目も、見直すことで、毎月の支払を大きく抑えることができる可能性のある項目です。
携帯電話代は家族で2万円以上支払っている、というご家庭も多いのではないでしょうか。
大手キャリアで契約をしていた通信費を見直し、格安SIMに変更したことで、それまでの通信費の半額となった事例をご紹介します。。
大手キャリア 月1万4千円 → 格安SIM 月7千円(月7千円減)
携帯電話を使い続けたと想定すると、30年で252万円、50年で420万円の違いです。
格安SIMに変更することに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、
使用感は不便なく使えるものが多いので、チャレンジしてみてください。
会員費
家計を見直してみると、ずいぶん前に契約した何かの会員費が今は使っていないのにずっと引き落とされていた、ということに気づいたりすることもあります。そういう支出があればすぐに解約手続きをしましょう。毎月でみるとそんなに家計に影響のないような金額でも、何年も支払っているとすごい額を無駄に支払っている可能性もあります。
終わりに
家計簿の見直しについて解説しました。家計簿の見直しをするときには「固定費」を見直すことが、長期的に大きな額を節約できる可能性があることがわかりました。
家計簿をつけるだけになってしまっていた方は、ぜひその見直しをしてみましょう。
家計の無駄がみつかり、そのお金を貯蓄や投資にまわしたり、もっと有意義なことに使えるかもしれません。
そもそも家計簿をつけていなかった、という方は、家計簿をつけることからはじめましょう。最近は、「家計簿アプリ」なども充実しているので、そういった方法を用いるのもおすすめです。面倒に思う場合も、最低3ケ月頑張ってつけてみてください。家計の癖がわかり、お金を使う際に目安をもつことができます。そうすれば、家計のやりくりが上手になってくるはずです。
自分で家計の見直しをすることが難しい場合には、ファイナンシャルプランナーに相談する方法もあります。住居費や保険料、通信費など、総合的にアドバイスをしてもらうことができます。固定費だけでなく、ライフプランを見直すことができれば、もっと長期的な人生においてのお金の使い道を把握することができます。