家計は誰に相談すればいい?アドバイザーを紹介します
2019.11.23
家計アドバイザーとはどんな人でしょうか。
私たちが家計のことを相談したいと思ったとき、どんな人に相談すればいいのでしょうか。
家計のことを相談できる知識を持っている人は、ファイナンシャルプランナー、家計アドバイザー、家計整理アドバイザー、消費生活アドバイザーなどが挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、金融資産運用、保険、税金、年金、相続・事業継承など6つの分野を総合的に学習したお金のプロです。その知識を活かし、ひとりひとりのニーズに沿った資産運用方法を提案していくのが仕事です。
具体的には、各家庭の収支や資産の状況、将来の夢などを聞き、それをもとに、シミュレーションを行い、日々をどのように過ごせば理想をかなえられるのか、1年単位でのライフデザインを設計します。ライフステージに合わせて、保険や投資信託などの提案をします。
ファイナンシャルプランナーは企業に属している企業型と、独立型にわけられます。企業型は顧客に提案する金融商品などに少なからずとも偏りがでてしまいます。独立型のほうがそういった偏りはないといえます。
ファイナンシャルプランナー資格は国家資格であり、資格取得後に日本FP協会に登録すると、2級保持者はAFP認定者,1級保持者はCFP認定者となります。
ファイナンシャルプランナーはその知識によって3級から1級までの段階があります。3級までの試験内容は比較的簡単で2級から少し難しくなります。とくに1級資格は難しく、AFPが日本国内で16万人いるのに対して、CFP資格保持者は2万人しかいません。
家計アドバイザー
家計アドバイザーはファイナンシャルプランナー2級以上の資格をもち、ファイナンシャルプランナーの知識に加えて、家計におけるストックとフローの概念を習得しており、家計管理に様々な情報を提供するのが仕事です。いわば、ファイナンシャルプランナーの中でも「家計専門」のアドバイザーということです。企業会計におけるお金の流れを把握する方法を家計に利用した独自の家計簿を用いて、家計簿をつけることでお金の流れをつかめるようになることを目的としています。
家計整理アドバイザー
要るもの、要らないもの、「整理」の概念を「家計」に応用し、家計の無理・無駄をへらすことで自分らしい暮らしをつくり、お金が循環する仕組みを提案することを仕事としている人です。ファイナンシャルプランナーと決定的に違うところは、ファイナンシャルプランナーが将来に必要なお金を計算し、それに向けて支出や貯金額の目標額設定をするのに対し、家計整理アドバイザーは、心理学、脳科学、行動経済学にもとづく理論で自分の行動を把握し、家計整理の仕組みづくりを提供することを目的としています。一級と二級資格があり、一級資格保持者は家計整理だけでなくお金を指針とした暮らしや人生の描き方までアドバイスができます。
消費生活アドバイザー
消費者からの買い物の相談に適切なアドバイスを行ったり、商品に対する苦情や問い合わせに対応し、消費者の声を反映させた新商品の開発に役立てたり、利用者の立場として商品をチェックするなど、企業と消費者のパイプ役として活躍するスペシャリストです。この資格は内閣総理大臣および経済産業大臣の認定をうけた公的資格です。消費生活アドバイザーは企業と行政に属していることがほとんどなので、一般の家庭向けとうよりは、もっと幅広い意味での消費者向けアドバイザーと捉えるとよさそうす。
まとめ
ファイナンシャルプランナー、家計アドバイザー、家計整理アドバイザー、消費生活アドバイザーについてそれぞれ解説しました。具体的な数字を試算したり、資産運用などを含めた家計のことを相談するなら、ファイナンシャルプランナーや家計整理アドバイザー、心理的な行動から読み取る家計相談なら家計整理アドバイザー、消費者としての相談なら消費生活アドバイザーへと、それぞれの得意分野の特性を知り、自分が相談したい分野を得意としている人に相談するとよさそうですね。